テープ起こしの流れとやり方と作業にかかる時間は?【依頼を受けてから納品まで】

文字起こし
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テープ起こしってどういうふうに仕事を受けて、作業を進めていけばいいの?完成させるまでどのくらいの時間がかかるんだろう。

初めてだとどんなふうに作業を進めていくのか想像がつかないですよね。今回はテープ起こしの仕事を受けるところから納品するまでの流れ、実際の作業の仕方を見ていきましょう。

テープ起こしの受注~納品までの流れは?

テープ起こしの流れとしては、
①委託元からメールや電話で依頼を受ける。
②メールや配信ソフトで音声や資料の受け渡し。
③納期までに完成させて、メール等で原稿データを納品。

というのが基本的な作業の流れになります。

仕事を受けるときには、納期や時間数をよく確認し、自分の予定と照らし合わせて、納期に間に合うように注意しましょう。

データの受け渡しや連絡手段は、委託元によって異なるため、指示にしたがって行いましょう。

テープ起こしに必要な機材とやり方と注意点

ここからは具体的に、実際にテープ起こしをするときの流れややり方を紹介していきます。

字を打っていくファイルは、基本的にワード(Word)になります。※お客さんによってはテキストの場合もあります。ファイル名は指示があれば、そのとおりに入力します。

テープ起こしに必要な機材

音声を聞くときは、文字起こし専用のソフトというものが必要です。
フリーソフトでよく使われるものには、Okoshiyasu2Express Scribe(有料版あり)などがあります。
※委託元によっては、専用のソフトを無料で使える場合もあります。

再生ソフトに音声を読み込ませて、イヤホンやヘッドホンで音声を聞きながら、ワードに文字を入力していきます。

打ち間違いをしたり、話すひとが早口だと、音声の速度に追いつかなくなってくるので、音声を巻き戻す必要が出てきます。

そのときにいちいちマウスを動かして巻き戻していたら、時間がかかってしまうので、巻き戻しにはフットペダルというものを使います。

再生ソフトとフットペダルを組み合わせることで、音声の再生と巻き戻しは足で、手は文字を打つことに集中できます。
※フットペダルを使うには、再生ソフトのほうで設定が必要です。

フットペダルがない場合は、キーボードに再生、巻き戻しなどのショートカットを割り当てることもできますが、足で操作するのに比べると、どうしてもおそくなってしまいます。

テープ起こしのやり方と注意点

機材と音声の準備ができたら、あとは音声の最後までひたすら打っていきます。

起こす前に確認しておきたいのは、音声の依頼主によって、この言葉はこういう表記をしてほしいとか、こういう起こし方をしてほしいなど、表記や起こし方の指定がある場合があります

例えば、「あー」「えー」などの意味のない口ぐせを削ってほしいとか、(テープ起こしの世界では、そういう起こし方をケバ取りといいます。)「こども」という言葉が出てきたら、「子ども」で統一してほしいとか。

それらをあらかじめ頭に入れた上で打っていくと、最初から不要な言葉を起こさずに済んだり、文章をある程度整えながら打つことができ、後から見直ししたときに修正する箇所を減らすことができます。

起こしていく中でわからない言葉はインターネットで調べたり、辞書をひいて正しい表記にしていきます。辞書は表記を統一する用の辞書があります。

聞こえない部分は空白にしたり、黒丸などの印を入れたりします。自信が持てない箇所はカタカナ表記にしたり下線を引いたりします。(これは委託元やお客さんによって、さまざまなやり方があります。)

最後まで打ち終わったら、もう一度頭に戻って聞き直しして、誤字脱字や表記ミス、聞き間違いがあれば修正していきます。この作業はできれば、原稿を紙に印刷して赤字を入れていくことが望ましいとされています。

1回目に打ったとき完ぺきだと思っても、絶対どこかしらミスしているので、聞き直しの作業はかならず必要になります。1回目だと聞こえなかったところが、話の全貌を知った上で聞き直しすると、すんなりと言葉が浮かんでくることがあります。

聞き直しが終わったら、紙に赤入れした場合はデータのほうに入力して反映させます。

その後は必要に応じて、ひととおり読み直しして意味がとおるかチェックしたり、聞こえなかった箇所をもう一度聞いてみたりします。

どうしても聞きとれないときはどうしているの?

人間ですから、いくらがんばっても聞こえないときはあります。

できる限り原稿を埋めるように努力しますが、納期の関係もありますので、これだろうと思う単語を入れて、その単語に下線を引いたり、聞こえなかったところの時間を記入して委託元の第三者に聞いてもらうこともあります。

もともと音が悪い場合はだれが聞いても埋まらないという場合もありますので、その場合は原稿を空白にしたり、わかるように時間や印をつけて納品することになります。

音が悪い場合、どのように対応するか事前に了承を得ているケースがほとんどですので、それに沿って対応します。

初めて作業をされる方は、原稿が全然埋まらなかったらどうしようかと不安に思ってしまうかもしれませんが、最初のうちは原稿に赤入れをしたフィードバックがありますので、起こし方や聞き取れなかった言葉を確認することができます。

起こしていてわからないところが出てきた場合は、作業中や作業後に質問できるので、そこまで身構えなくても大丈夫です。

それでもテープ起こしの仕事をする上で、これは身につけておきたいというものがいくつかあります。以下の記事にまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

作業するのにどのくらいの時間がかかる?

テープ起こしをやったことがないと、原稿を完成させるまでどのくらい時間がかかるのか想像がつきづらいと思います。音声の時間だけ見ると、すぐにおわるようなイメージを持つかもしれません。

音質の良し悪しや話の内容にもよりますが、聞きとりやすい音声だと、速い人で音声すべてを打ち終わるのに、もとの音声の2~3倍かかるといわれています。

そこからさらに聞き直しにも音声の2~3倍かかるので、1時間の音声を起こすとしたら、早くて5~6時間はかかります。しかし、この時間は作業に相当なれた人であったり、かなり音がよくて内容もむずかしくないものだったりします。

音はいいものだけでなく、悪いものもたくさんあります。たとえば、周りの雑音がひどかったり、話す人が何人もいて声がかぶってしまったり、方言が強かったり等々。

また、専門用語が多いもの(医療系や科学系など)だと音がよくても言葉を調べるのに時間がかかり、作業時間がどんどん増えていきます。もし医療系や科学系など専門分野に強いひとは、そういった作業を得意とするひとは少ないので重宝がられると思います。

なので、作業時間は1時間の音声で平均的には8~10時間、テープ起こしを始めたばかりのころは、さらに何日もかかることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。

※作業時間を減らすには、タイピングスピードを上げることも重要です。タイピングに自信がない方は以下の記事も見てみてください。

とはいっても、個人的に仕事を受けるとかでない限り、最初から音の悪いものを渡されることはないでしょうし、音が悪い場合は事前に伝えてくれるはずです。

もしそういう音声に当たった場合は、聞こえない箇所はどのように処理すればいいか確認して作業することが大切です。

まとめ

今回は、
・テープ起こしの受注~納品するまでの流れ
・作業に必要な機材
・テープ起こしのやり方と注意点
・作業にかかる時間

をお伝えしました。

テープ起こしは根気のいる作業で、なれるまでは大変だなと思うこともあると思いますが、テープ起こしを通して知らない話が聞ける楽しさもあります。

また、いろいろな言葉にふれることができるので、自然と知識がふえていきます。好奇心旺盛なひとには向いているお仕事だと思います。

これからテープ起こしを仕事にしようとしている方のお役に立てば幸いです。

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